従業員さま、お客さまの相談を受ける機会が多い
管理職、リーダー、事業主、さまざまな立場のみなさまへ。
日ごろの業務で、相談支援が必要な方へ。
親御さまの参考にもなると思います。
みなさまの悩み
「なんだか、部下/顧客(子ども)の心が離れていく相談になったんじゃないか。
力になってあげたいと、話したのに…。
どうやったら、まず安心して、うれしそうな顔になってくれるのか。
話を前向きに受けとめてくれるのか」
悩み、苦しむお客さまを「初回の一回で助ける(助力になる)」プロフェッショナルである後藤敦子が、
「まず知られていない『近道』」をお伝えします。
今年は相談件数1000件いくかな…。
(昨年度、何百件だったか、これから数えます。すみません。)
必ず役にたつのは、まず「この三つ」
私がまず選ぶ「必須のセンス」は、これら三つです。
1 国語(読み書き、行間を読む)
2 クラシック音楽
3 カウンセリング、キャリアについてのコンサルティング技法
今日は、とくに1について、「面談の具体例」を私が創作するので、
面談場面をイメージしてみてください。
1 国語(読み書き、「行間を読む」)
地方の方の「読み書きの力の高さ」。
都市部の方、「国語離れ」した方は、「何をすればいいか」
私の住む和歌山は「地方」ですが、
都市部の方と地方の方の「読み書き」のお力のちがいを改めて感じます。
京都から移住後、私が暮らしてきた高野山、橋本市…
紀北(この地域)の方は、読み書きのお力がとても高い。
公民館、図書館、高野山の「まちかどサロン 縁(えん)」の蔵書の並びは、すばらしいです。
都会のビジネス業界で、まとまった文章を読み書きする必要が激減しているのは、ご存知かと思います。
「一文を書く」「コラム欄を読む」ことに苦労される方が、とても多いです。
「田中くんは、なぜ『しばらく、休みたい』と申し出たのか」
【休みがちな従業員、田中くんと上司の面談例】
はじめに(前提)
従業員の方、お客さま、「その方自身」に到達する(=その方を知る)ことは、絶対にできません。
「知ることができない」「ご本人が歩く権利、尊厳がある」
この前提で、相談、助言、提案を行いましょう。
fa-arrow-circle-right「田中くんの言動の意味」は、他の人は知ることはできない。
察する、感じる… 自分なりに、考えることができるのみ。
「行間」「文字と文字のあいだ」→「間(ま)」をとる効果
まず「行間」を読んでください。さらに、文字と文字の「あいだを大切に」。
面談例では、「間(ま)のとり方」を示してあります。
fa-arrow-circle-right会話の「ちょっとしたニュアンス」で、
いまの若い方(40代以下)は傷ついてしまいます。
「間(ま)」をうまくとると、ことばのニュアンスが変わります。
語彙(ごい)と文章を作る力をつける
語彙(ごい)を増やし、いろんな「ことば・文章」を作れるようになりましょう。
fa-arrow-circle-rightことば・文章を、ぱっと、いくらでも作れる力。
これが、相談スキルでは「頼り」です。
目の前の(お電話口の)方を、突き落とす、悲しみをよけいに増やしても、
あなたはその方の人生を、なにも背負えない。そんなことをすべきでない。
では、実際の面談例で、みてみましょう。
休みがちな従業員、田中くんと上司(Aさん)の面談例
≪若手従業員の田中くんは、最近、急に早退や欠勤が増えた。
この日の朝、田中くんは上司Aさんに、LINEで「しばらく、休みたいのですが」と伝えてきた。≫
【田中くん】「…あの、Aさん(上司)、わざわざ時間とっていただいて、すいません。」
【上司Aさん】「いや…(2秒あける。穏やかで温かい表情で)話ができる時間を、やっと取れたよ。
(2秒あける。悲しむ/つめたい表情にならない)少し、休みたいんだなぁ。」
【田中くん】「…細かい休みを増やしてしまってて。急に休むと、迷惑もかけますんで、しばらく… っていっても、どれぐらいか、まだわからないですけど、休ませてもらったほうがいいんじゃないかと。」
【上司Aさん】「これは休んだほうがいい、そう思うときが増えたのかな。
まとめて休みを取ったほうが、楽になりそうか。」
ここまで(ほんの導入部ですが)の解説
1)上司Aさんは、とくに凝った (こった)ことばは、何も使っていませんよね。
fa-arrow-circle-right語彙(ごい)を増やすとき、「凝った」ことばではなく、普通の、だれでもわかることばの「数」、「ニュアンスがちょっと変わる言い方」を増やすようにしてください。
2)同じことを言う場合でも、2秒、1秒「間(ま)をあける」と、どうでしょうか。
間をあける効果
●上司Aさんは「落ち着いて、穏やかに話してくれる」のだと、田中くんに伝わる。
●「間をとった」直後のことばが大事、そこにやわらかい重点が置かれる。
3)すぐに評価、助言するような「ものさし」を、田中くんにあてない。
最近、早退や休みが増えたことや、LINEで重要な相談を伝えてきたマナーについて、
上司Aさんは、すぐに「評価することば」で言っていませんね。
評価しないことの効果
先に「一般的なものさし」をあてられる、評価を与えられると、
まず、田中くんから「自由」を奪う(うばう)ことになります。
田中くんは、その「ものさし」「評価」のもとで、次の会話を続けねばならなくなる。
田中くんがなぜ、どんな状態、事情、心から、「休みが増えて」、「しばらく休みたい」と伝えてきたのか。
この「ものさし」「評価」と「離れた」理由だったかもしれません。
「一般的なものさし」は置き、「田中くん」の話をききたいのだ、という態度を貫きましょう。
4)「(間をあけて)少し、休みたいんだなぁ。」
fa-arrow-circle-rightここに「上司Aさんの先取りした感情や、ネガティブなことばの響き」は、入っていませんよね。
穏やかで温かい受けとめ方です。休むことに気をつかっている田中くんも、楽になれますね。
「話ができる時間が、やっと取れたよ。」
「これは休んだほうがいい、そう思うときが増えたのかな。」
「まとめて休みを取ったほうが、楽になりそうか。」
fa-arrow-circle-right上司Aさんは、たえずポジティブな言い方を選んでいますね。
ネガティブな響きで言われるのと、田中くんの恐れは、まったく変わるのです。
5)上司Aさんは、最小限のことしか、口に出していませんよね。
「ほとんどわかりきっていること」をあえていま、言わないことで、場・時間に余裕ができます。
田中くんは、責め立てられるような気配を、ここに感じることがありませんよね。
面談導入部について、まとめると
いかがでしょうか。たったこれだけの「面談の導入部」ですが、
こんなふうに解説すると、上司Aさんの会話に、
非常に多くの技法(スキル)とことばの選び方、間のとり方が含まれていることがわかりますよね。
田中くんも、ここから初めて、話したいことを話せるのです。
いまの若い方の「繊細さ」は、すぐれた能力でもあります。
彼らが大切に自分を伸ばせるように、ご相談、面談、会話の腕を磨いて(みがいて)くださいね。
2 クラシック音楽は、これ以外にない「たった一つのセンス」
ここからは難易度が高いので、知りたい方のみ、気楽にどうぞ
クラシック音楽を聴いてください。
J-POPや動画、音の出ない読み物のほかに。
fa-arrow-circle-right「流し聴き」より、「5分だけ、きちんと」聴いてみてください。
クラシック音楽は、当然のことですが、いまの音楽と土台、厚みがちがいます。
声の発し方、声の消え方。間のとり方。
「あなたの声は、どんな声か」を知ることの大切さ。
あなたの声を知り、声を生かす
悩み、苦しむ人にたいして、
●「どんな迎え方」「お見送りのしかた」(相談のはじまり・終わり)がよいのか。
●あなたの声は、どんな声でしょうか。
やわらかい声、かたい声、からっとした声、厚みのある声…。
「あなたの声をどう生かすか」。
●どんな声の発し方をして、話しかけると、相手の方は「安心で、うれしい」のでしょうか。
●間のとり方は、クラシックでは、どうなっていますか。
fa-arrow-circle-right別の動画か記事で、「声」「話し方」「間のとり方」tについて、実演を交えてお話しますね。
音楽の始まり方、終わり方。
「根底に流れているもの」を聴き取る。
人の「幹」「力量」「向いている方向」
クラシック音楽は、
「始まり」「終わり」、
ここだけで、「おそろしいもの」(良い意味での「すごみ」)を感じます。
一週間に「5分」でも、大丈夫です。
クラシックの「根底に流れているもの」「間(ま)」に、驚いてください。
fa-arrow-circle-right相談者の方の「生き方の幹(みき)」、「ずっと持ってこられた力量」「向いている方向性」に
「聴き取る」ことができるようになります。
YouTubeほか、無料でも聴けますよ♪
作曲家・芸術家の人生をたどると、「なぜ、こんな音楽を作ったのか」が
わかる場合もある。
心の病気の作曲家は、とても多いです。
「クラシック音楽なんて… 敷居が高い。
どれから聴いたらいいのか、わからない」方へ
●従業員さまの相談・指導、育成のお悩み
●仕事で相談業務が必要で、スキル向上したい
●不登校、ひきこもり、発達障害、心の病気…
fa-arrow-circle-rightお子さんとの会話のしかた、お子さんの支え方を見直したい
電話相談、来所、訪問。
ご相談の依頼をいただいたお客さまには、
fa-arrow-circle-rightみなさま、「おひとりずつに合った作曲家」を提案します。
「聴き方」についても、気軽にお話しましょう。
「何を読み書きしたらいいか」「何を聴いたらいいか」。
相談のご依頼があった方には、無料でお話します
「読み書きセミナー」「文章の達人になるための個人コンサルティング/添削指導」は、
これから行っていきます。
クラシック音楽については、ご相談の依頼をいただいたお客さまには、
追加のお話で、お客さまに合った音楽、聴き方を「無料で」お話することができます。
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3 カウンセリングと、キャリアについてのコンサルティング技能
について。
長くなるので、続きは、また次回。
酷暑となりました。おからだ、お大事に。
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