このエントリーでは、代表の後藤敦子(山本)が、「世の中にない仕事を作る」方針でいること。「支援」の世界では、「支援する側(支援者)」と「支援を受ける方(お客様)」の関係構造(しくみ)が生み出す弊害(良くないこと)がないか、支援者自身が、じぶんのあり方、仕事のなかでのじぶんの生き方を、問題にすべきだ、とお話します。

私が「世の中にない仕事を作る」方針でいるのは、それに必要な視野、発想力をもっていることが、私の強みであるから。そして、私の生き方、仕事への努力でもって、「未来が見えない」と悩むお子さんや親御さんに、「世の中には、実にいろんな学び方、働き方がありますよね」と、語りかけたいから。このようなメッセージをお届けします。

内容
1    私が「世の中にない仕事を作る」方針でいるのはなぜか
2 「支援する側」と「支援を受ける側」の関係構造(しくみ)を問いなおすべきだ
3  私は一般でいう「支援者」ではなく、「あたらしい学び方、働き方」のヒントとなる実践者でありたい
4  エーミール(ユニークネス)では、さまざまな方にお仕事をお願いすることで、事業にご協力いただく実践をします

私が2011年から代表をしてきた(途中、高野山での店舗再建や出産・育児で、長期休止の期間あり)ユニークネスでも、ずっと試みてきたことなのですが、この「学びの場をひらく エーミール」の事業では、私は「世の中にない仕事を作る」方針でいます。なぜか。従来型の職業観、既存の価値観だけでは、だれより私が「つまらないから」です。

「支援者」「支援職」「カウンセラー」の業界では、このように、「支援者の私」ありき(支援者の私があってこそだ)と考えることを、嫌う傾向があるように思います。「悩み、苦しんでいる方のため」「相談に来られた方(クライエント)のため」、また福祉でも、「利用者さん(ご利用者様)のため」が第一であり、場合によっては「すべて」かと思うような表現がなされます。

それは、当然の「サービス」のあり方であるように、一見みえますよね。でも、支援者の「私」とは、何者だろうか。なんのために、ここにいて、なにをしたいと思っているのか。

支援者の「誰性」(支援者は何者であるのか、ということ)を支援者がじぶん自身にごまかさずに問いつづけ、「お客様のため」以前に、支援者のあり方、主体性をもっと問題にしていくこと。支援者は、「お客様」がたえずいないと、仕事も、生計も成り立たない構造にあります。ここから生まれる弊害(へいがい;良くないこと)、たとえば、支援者はお客様を集めることが必要であり、それがお客様が「支援者のもとを、いつまでも卒業しづらい」関係構造(しくみ)を、生み出してはいないか?

ながく、この「支援」業界にいるように思いますが、私はこういった課題が深刻に思えてなりません。そのため、私は、一般の意味での「支援者」ではありません、それは「卒業」しました、とご説明することにしています。

「世の中にない仕事を作る」。それは、もちろんたやすいことではありません。私は、あたらしい視野をひらくことや、あたらしい観点、発想、思考を生み出すことは、次々と、すばやくできます。おそらく、尽きることなくできる人間です。でも、ちいさなものでも「世の中にない仕事」を作り、成り立たせるには、それをもとにして、多くの面にわたる能力が必要です。

ユニークネスの新規事業である「学びの場をひらく エーミール」で、私はさまざまな方に、その方のご経験やお考えをうかがうインタビューはじめ、地元でも、遠方でもお願いできるお仕事を、準備していきたいと考えています。くわしくは、追ってご案内いたします。こうした実践への努力、それは私自身の生き方なのですが、これが「未来が見えない」お子さん・青年、親御さんの「学び方、働き方の工夫」のヒントになれば、幸いです。

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