このエントリーでは、「適応」が社会の中のひとつのあり方に過ぎないことをお伝えします。一部のお子さんには、とりたてて「適応」しなくても、生きていける道、職業を、将来に向けて考えていきませんか、と提案します。エーミールは、そのためのサポートを積極的にいたします。そのサポートを行う「進路相談」「キャリア相談」をご案内します。

【内容】

1 「適応」は社会の中のあり方のひとつに過ぎません

  1.1  「適応」は従来型の価値、方向づけとして、重視されてきた

  1.2  これからは「適応」にこだわらない生き方が増える

  1.3  「適応」にとらわれずに生きるには

2 「将来、この子が社会に『適応』できるのか心配だ」とお考えの親御さんへ

  2.1  エーミールの「進路相談」「キャリア相談」のご案内

こんにちは。「適応」にとらわれずに仕事をしている、エーミール代表の後藤敦子(現・山本)です。私が大学、大学院をへて社会に出た時代には、「起業」などのことばを聞くことは、なかったように思います。ただ、当時の京都大学では、ほとんどの学生が大学院へ進学し、その多くが研究者(学者)の道をめざすので、「就職活動」をする学生をみつけるほうが、難しかった。私は貧しかったので、教授たちの「研究者になれ」の強いすすめにこたえられず、学部を出て、会社に就職しましたが(すぐに大学院に呼び戻されたようなかたちになりましたが)、「就職活動」はしていません。100倍の競争率がごくふつう、という業界でしたが。

そして、20代後半で、自然に考えついて、始めたのが、「不登校、ひきこもりの青少年の学習支援・相談支援・社会活動支援を個人業でする」という仕事でした。

・・・と、書いてくると、「この人は組織に『適応』しなくとも、生きていけるんじゃないか。特別な能力があって、それをいかしたらいいんだから」と思われる方がいるかもしれません。ええ、そうではないでしょうか。ただし、苦難の少なかった人生ではなく、人に話す気持ちがそもそも起きないほど、苦難や苦しみは多かった長年だと思います。

とにかく、「適応」、「順応」、それに類する(近い)ことばはいろいろありますが、ひとことでまとめるなら、どこか、なにかへの「適応」が必要で、高い価値として認められ、求められる領域は、社会のあくまで「一部」なのです。そして、いまの時代、これからの時代は、「適応」にこだわらない生き方が、増えるでしょう。

私のような「ひとり仕事」(個人事業主)、フリーランス、在宅ワーカー、起業家、YouTuber・・・今後もっと、新しいかたちの働き方が出てくることが、私も楽しみです。もちろん、人に接し、よい関係を築けることは、どんな働き方でも、必要となります。それでも、人に接する「量」が少なくなると、人とのあいだで感じることの「質」も変わります。上に挙げた、「一見、自由度が高いようにみえる働き方」の中には、人と接することがひじょうに多いお仕事もあるでしょう。会社員や公務員など、組織の中で働くことも、もちろん選択肢です。つまり、いちばん肝要なのは、人とのあいだの「質」をどう創るか。その「質」が「自分に合っている」働き方、職業を選べることが、いちばん「自分らしく」「本領発揮して」人生を生きるために、必要なことだろうと思います。

では、私について、先に書いた「この人は・・・特別な能力があって、それをいかしたらいいんだから」ですが、「特別な能力」は、実は特別なものではないと、多くのお子さん、おとなのひきこもりの方などに出会ってきて、私は思います。なにが「特別な能力」になるか、だれも、決めてかかることはできないのだから。なんでも、「特別な能力」になりうるのだから。

ただ、そのお子さんだからこそ、潜在的にもつ「特別な能力」を見いだし、それをいかして社会でできる働き方や仕事が実現するよう、お子さんがご自分の鍛え方(必要なスキルや知識、働く工夫の学び方)を考え、そのために最良の進路を考えるのは、容易なことではありません。私はキャリアを開発するための相談をうける国家資格であるキャリアコンサルタントを有していますが、まだこのような、「適応」にとらわれずに生きる道や仕事の「開発」「開拓」に積極的にとりくむキャリアコンサルタントに、ほとんど出会ったことがありません。

エーミールの「進路相談」「キャリア相談」、ぜひご利用ください。エーミールに来ていただくだけでなく、訪問、オンラインなどでも可能ですが、この相談の場合は、お子さんの表情や動きをみながら、直接お話できることが原則となります。お問い合わせはこちらまで。または、お問い合わせ専用電話0120-264-256に、どうぞ。

ああ、エーミールのホワイトボード(写真の奥)の組み立てが、まだです。180センチ×90センチの充実の大きさで、回転式なので表裏、両面使えます。自分のペースで、今日も仕事。

 

 

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