このエントリーでは、お子さんのことで悩み、苦しまれて、いろいろな相談機関や、学習支援プログラムを利用されてきた親御さんに向けて、「どこに行っても無理だった」のでしたら、ぜひエーミールにいらしてください(エーミールをご利用ください)、とお呼びかけします。実際、「どこを利用しても、どこをたよっても、うまくいかなかった」ため、エーミールのように、個人が運営している教室・相談室に、希望を求めて来られる場合は、とても多いのです。
【内容】
1 「連続」せず「挫折」しているように見えて、これまで「続いてきた」ことの力を感じましょう
1.1 「非連続の連続」(哲学者・西田幾多郎)
1.2 生きる力は「継続がすべて」ではない
2 「環境」のかけがえなさ
2.1 エーミールの教室・相談室は、「なぜか心地よい」空間
2.2 「環境の中で生きて、学び、次の環境へとすすむ」子どもたち
あかるい陽射しが、エーミールの教室・相談室に降りそそいでいます。
これをお読みくださっている親御さん、お子さん、お若い方の中には、「これまで、どこの相談支援機関、学校、教育プログラムに行っても、子どもは学業、学習を長く続けることができなかった」と、途方にくれている方がいらっしゃるかと思います。実際、「どこに行っても無理だった」とのことで、私のような個人が運営している事業をみつけて、望みをかけてくださる場合は、少なくないのです。
私は、お子さんは「挫折してばかりだった」と思われる親御さん、お子さんの悲しみ、無念さも、大切に思います。でも、なんとか、お子さんと親御さんは、これまで、がんばってこられたのですよね。「いま」に至るまで、「なにかが続いてきた」。それはなんでしょうか。
京都の「哲学の道」(桜の名所ですね。私が学んだ京大のそばなので、懐かしいです)を歩いて思索した、といわれる哲学者の西田幾多郎のことばに、「非連続の連続」という表現があります。私たちの生命、生きている時間、そして人やもの、環境とのあいだのあり方は、「連続」しているように見えて、深い「非連続」があるんですよね。
「継続力」があることは、学力をつけるにも、なにを成すにも必要なことだとは思います。ですが、お子さんは、これまで苦しんでこられた、うまくいかなかった、そこに「お子さんの本当の心」が「必死につなぎ続けてきたこと」を、私なら感じたいのです。継続、いえ、断続しながらでも、ここまでたどり着かれたことは、「生命の飛躍」(哲学者ベルクソンのいう、エラン・ヴィタール)でさえあったのかもしれません。
いま、私は、エーミールの教室・相談室づくりをすすめていますが、いつもこの空間は、「なぜか心地いい」のです。私も、ふだんはしないようなダンスや体操、ヨガをしてしまうほど。ここにいると、勉強も仕事も、がんばろうという気持ちになれる。「環境」って、こんなにもかけがえないのかと、自分自身のことについて、思ったわけなのです。
お子さんは、これまで、いろんな環境の中で、「環境に合わない、しんどい」思いをされ、「続けて勉強できない。勉強の遅れを、取り戻しようがない」状況でいらっしゃるかもしれません。そんなお子さんにこそ、エーミールに来ていただきたいのです。
エーミールの利用のしかたは、さまざま工夫ができます。勉強の遅れを、集中して取り戻す学習指導を組む。ときどきなら、来られる(または、オンラインで授業を受けられる)から、月に2回、といったペースで、利用していただく。お子さんが直前になって、「無理だ」という状態や気持ちになることもあると思いますから、当日でも、キャンセル料はいただきません。ただ、定期的に、お子さんはここまで歩むことができた、と実感できる「振り返り」と「今後の目標」を、親御さんとお子さん、ご一緒のかたちなどで、懇談を設けます。
今日も、とても静かな午後を、エーミールで過ごしています。幸い、落ち着いた、穏やかな場所にエーミールを開設することが叶いました。ここでの時間を、要となるプロセスとして、次の「環境」「進路」へとお子さんがすすんでいけるよう、まずはエーミールの空気を、味わっていただきたいのです。