このエントリーでは、長期、不登校、ひきこもりの状態にある方が、「進学」「就労(働くこと)」をめざすための「専門コース」としてのエーミールの特色をご案内します。「入学ができたとしても、学校生活を送れるか、不安が大きい」「長年、ひきこもりだが、一般社会で働けるうれしさを、わが子に経験してもらいたい」。このようなお気持ちに添えるための「専門コース」を柱とするのが、エーミールです。

内容
1 深刻なひきこもりのお子さん・青年の支援ができる専門家は、まれである理由
2 エーミールの「ひきこもり専門コース」のご案内
3 長期ひきこもりから、「初めてのアルバイト」「在宅中心に働く」をめざすために
4 「ひきこもりで長い年数を失った」と悔やむお子さん、親御さんに、代表はどうサポートしているか

「不登校、ひきこもりのお子さんの学習・進学」に対応する学習産業は、都市部でははるか以前から、ありました。昨今のオンライン学習、通信教育の普及によって、地方でも、そういった学習産業の利用自体は、できるようになりました。ですが、私からみると、実際のところ、たとえば自閉傾向のあるお子さんが、オンラインでモニタ(画面)を通して、学習を進められるだけの指導者の専門性は、容易にもてるものではない、と思います。

「自閉」といっても、(これはごく基本ですが)発達障がいの「自閉」と、統合失調症の「自閉」と、「自閉症」とは、どのように異なるか。それをふまえて、それぞれのお子さんをどう理解し、学習を支え、それで将来の「学び方」「働き方」「願いを叶えるため」のご相談と学習指導(支援)を行うには、相当な「実力」が必要です。

つまり、深刻な不登校、ひきこもり支援には、広範で(=幅広く)深い専門性と、「社会には、実に多様な働き方があって、さらに一つの仕事でも、働き方の工夫がたくさん、できること。今後、時代の変化で学び方・働き方はますます、多様になるであろうこと」をみすえて、具体性のある提案を「オーダーメイドで」(その方に合わせて作ること )できる力が、支援者に求められるのです。(「オーダーメイド」は和製英語なので、英語でいえば”made-to-order”になります。)

また、ひきこもりが長期化すると、親御さんは高齢になっていかれて、いま、盛んにいわれる「8050問題」を現実に近づく問題として、考えなければならなくなります。ここで、介護や介護(専門職は、「介助」といいます)サービスの利用を考えながら、ご家庭を支えられる支援や、介護や医療の専門機関との連携がとれる方(たとえば、介護免許・介護職経験を持ち、障がいに合わせた学習・進学指導やキャリア相談ができ、外部専門機関との連携の経験が豊富な専門家)は、民間ひきこもり支援者の中で、どれだけいるでしょうか。

そして、子どものころから不登校で、ひきこもりとなった方の大半が、発達障がいや心の障がい(精神障がい)をお持ちです。障がいや心の疾患は、必然、複数、重ねて持つこと(重複障がい)が多くなる構造があります(これについては、別記事でご説明)。こういったお子さん、青年には、ヘルパーはじめ、さまざまな福祉介護のサービスを利用しながら、「進学のための受験勉強」「入学後の学校生活への備え」、そして「初めてのアルバイト」など、働くことをめざすことが必要となるでしょう。

エーミールの代表・後藤敦子は、京大や他大学院での精神病理学研究(伝統的精神医学の学術研究)をへて、ヘルパーなど福祉介護職として、訪問介護や移動支援(ガイドヘルパー)、就労支援に携わった経験がある、まれな経歴・資格を持つ支援者です。

もともと私は、2011年設立のユニークネス代表として、重度の障がいの仲間や、在宅ワークの実績をもつプログラマーと一緒に、福祉の就労支援事業所ではない、「あたらしい働き方を創る」試みと実践を行ってきました。(実践例は、ユニークネスのサイトの「実績」のページをご参照ください。)

 

そのころの経験や苦労したこと(課題)をもとに、エーミールは、長期ひきこもりの方の「初めてのアルバイト」や「在宅ワーク」をめざす「専門コース」として、さまざまなステップをご用意しています。

「福祉の事業所」ではなく、また福祉の事業所利用とかけもちでもよいので、エーミールの仕事を手伝っていただくことで、「働くこと」を学び、「働くこと」に慣れていただくこともできます。

より詳しくは、またおいおい、ご案内していきますね。

深刻な長期ひきこもりの方になればなるほど、本気の民間支援事業者は、みつけることが難しくなります。なぜなら、「そこまでは、できないから」。その理由が最も多いのではないかな。

「ひきこもりで、長い年数を失った」ことを、「取り返しがつかない」「もっと早くに、子どもにしてやれることがあったのでは」と、悔やみ、ご自分を責めておられる青年、親御さんに、私は数多く出会ってきました。そのお気持ちがどれほど痛切で、孤独なものであるか、私にもよくよく、伝わっています。でも、人は本当に、「年月を失う」ことができるだろうか、と私は考えるのです。あまりに長く苦しんだその期間、お子さんは、苦しんでも「生きることを続ける」ができた。それは、お子さんのどんな力が、親御さんのどんな支えが基盤となっていたか。私は、その観点で、ひきこもりの方とご家族が、これまでもちこたえてこられた力に、注目します。

「ひきこもり専門コース」は、半端な実力では運営できません。でも、お子さんが、いまから何十年か、長い人生を生きていかれることを考えましょう。「B型就労支援事業所などに行く選択肢は、あとでも選べる。それであなた(ひきこもり青年)の収入や経歴は、どれだけ将来のあなたを支えてくれるだろうか。あなたは本当は、何をやりたいと思ってきたかな? どうしても叶えたかったことを、いまあきらめる必要はないのじゃないかな」と、私は思うのです。

福祉の利用者として人生を生きることに、抵抗があるひきこもりの青年や親御さんは、多い。そして、教育が十分に受けられなかったひきこもりの方に、驚くような高い能力を、ひとりで独自に築かれている方が多い(それは、社会でまだまだ知られていないことですね)ことを思うと、いっそう、エーミールが「ひきこもり専門コース」であるべきだと。

 

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